《十二か月推事記》

フジコです。推しのことについて。

開館5周年記念展 美のスターたち―光琳・若冲・北斎・汝窯など名品勢ぞろい―

フジコです。私の三連休が終わってしまう…

 

本日はちょっと足を伸ばしてこちら↓

 

神奈川・箱根  岡田美術館

「開館5周年記念展 美のスターたち―光琳若冲北斎汝窯など名品勢ぞろい― 」

f:id:fjk_museum:20190317175620j:image

 

岡田美術館は、5年前に開館したまだ新しい私立美術館で、古代から近代まで、日本・東洋の幅広い時代の美術品が一堂に会する広大な美術館です。

館長は日本美術史学者の小林忠氏。卒論の際は、大いに著書を参考にさせて頂きました🙇‍♀️

入館料は2800円。日本の高額美術館ランキング5位以内に入るお値段です。

しかし1階から4階までの展示スペースに膨大な名品の数々。広い庭園もあって、なんと足湯も利用できちゃう。そう考えれば、2800円は妥当です。あと当日に限り再入場可能。

 

ちょうど1年程前にも日帰りで行ったことがあるのですが、アクセスはその時と同様、小田原駅から箱根登山バスで標高600mほどまで一気に駆け上がります。サイトには40分ほどって書いてあるけど、道が混んでたようで結局1時間くらいバス乗ってました。

最寄りバス停は「小涌園」。すぐ向かいにはユネッサンです。

 

まずは100円返却式ロッカーに電子機器、飲食物を全て預け、チケットを買います。

そして手荷物検査。撮影飲食禁止の美術館は多いものの、手荷物検査までするところはなかなか無いと思います。厳重。まさに空港の手荷物検査と同じ感じです。

現代の日本画家 福井江太郎氏による《風神雷神図》の巨大壁画が掲げられた廊下を渡って展示室に入れば、分厚い扉で外の世界とは完全に隔てられた真っ黒な空間の中で、展示品たちがスポットライトを浴びています。

これは美術館というより、保管庫に近い。

 

さて、展示タイトルでは光琳若冲北斎汝窯を推しているようですし、やはり人目をひくものではありますがら、何を隠そう私は尾形乾山目当て。最推し酒井抱一の作品も展示されていることはもちろん知っていますが、岡田美術館には私が大好きな《色絵竜田川文透彫反鉢》が所蔵されているのです。

こんな作品です知らない人はとりあえずここ見て↓

https://www.okada-museum.com/collection/oriental_ceramics/oriental_ceramics6.html

 

これは何度でも言いますけれど、尾形乾山は、形のないものを形にしてしまう陶工なのです。

紅葉の木々の間を川が流れる様子と、木々の間から遠くの景色が見える様子を一つの鉢に表現していて、見ているとまるで自分が秋の竜田川のほとりを歩いているような感覚に陥ります。

これぞ尾形乾山の最高傑作。これを見にはるばる千葉から来たようなものです。

 

それから、もう一つ気に入った作品といえば、上村松園の《汐汲み》。松園の美人画は、前回に見たときも惹かれるものがありましたが、透き通るような衣と肌が印象的でした。普段花鳥画ばっかり見ていますが、たまには人物画をじっくり見るのもいいかもしれません。

 

なーんてゆっくり見ていたら、あっという間に閉館30分前のアナウンスが鳴ってしまいました。最初の方飛ばしても2時間半かかったから、全部しっかり見たら4時間くらいかかりそう。今回も庭園を見る時間はありませんでした。そのぐらい展示量が膨大。これでも収蔵品全部じゃない。

 

出口のところに人気投票の紙があったので、ばっちり尾形乾山《色絵竜田川文透彫反鉢》に投票してきました✌️今後の展示に反映されたりするのかしら。

 

さあ帰りもバスで小田原駅まで降りるぞと思いきや、途中で事故があったらしく、この先どこで詰まるがわからないからお急ぎの方ささささんは電車の方がいいぞと、小涌谷で降ろされまさかの箱根登山鉄道で箱根湯本まで降りることに。

帰宅は21時ごろでした。明日は仕事ー!😇