《十二か月推事記》

フジコです。推しのことについて。

4月から会社の体制が大きく変わることになって、組織の形は公開されたものの、それぞれの配属は固まっておらず、根も葉もない噂ばかりが飛び交い、社内に不安がもくもくと充満している状況です。

 

数日前に、好きな人から「4月からも頑張りましょう」と言われ、一緒に働ける可能性が格段に上がったかと思いきや、今日は「頑張ってね」と言われてしまい、私の感情は乱高下を繰り返しております。

 

およそ1週間後に正式に組織図が発表されるとのことですが、弊社はいつ何が起こるかわからないので、発表までどころか発表されてからもすぐ変わる可能性があり、体制変更の頻度が弊社の最も悪いところだと認識している社員は数多いと思われます。

 

4月からどうなってしまうのでしょう。私はもっとあの人の部下として働きたいです。正式に部下として動いたのはたったの3ヶ月間だけど、私が入社してから1年半、唯一ずっと同じ店舗にいた人です。今月1回だけ、もしかしたら一緒に外出できるかなとか思ったけど、どうやらそれも難しいみたいです。

ずっと好きな人のことを考えて、一緒に働けるかわからないだけでこんなに苦しいとは思っていませんでした。

あと約1週間、この心境で過ごさなければいけない。

恋って苦しいですね。

 

親友

先日、幼稚園・小学校・中学校が一緒で、小中に関しては9年間クラスが同じだった親友と、酒を飲み交わしながら話をしました。

 

彼女は恋愛経験が豊富で、幼稚園の頃から「好きな男の子」という概念が存在し、小学校でもそれは絶えず、高校に入ってからも会うたびに違う男が話題に上がるほどの恋愛玄人なのですが(でも4年間付き合った彼氏がいたというから私の頭の中で混同してただけの可能性もある)、対してど素人の私を卑下否定したり、恋愛を押し付けたりすることは決してない視野の広い人間なので、彼女が親友で本当に良かったと思います。私は所謂アセクシャルとかアロマンティックと呼ばれる人間だと思っていた、と言ったときに、「私も(フジコは)そうなんじゃないかなと思ってた。でもこっちから言うのは違う気がした。」と言ってくれたのはとても嬉しいことでした。

彼女の恋愛話は山のように聞いてきましたが、22年近い付き合いの中で、初めてお互いに恋バナをしました。私とそういう話ができることにとても喜んでくれました。私が好きな人の話をしたら、「話聞いてるだけで推せる…」「かわいい!」「それは、好きになっちゃうよ」と全肯定してくれたので話してて楽しかったです。オタクなので推しの良さがわかってもらえると嬉しい。まあそれだけ推し上司は素晴らしい人間なのですが。

 

親友は今定期的に会っている男性がいるようで、側から見たらどう考えてもカップルなのですが、当事者間ではその関係性に名前をつけていないといいます。その理由は、恋愛素人の私からしたら宇宙の真理に迫るような、玄人はとうとうその境地に至ったか…というものですが、縛られることを好まない彼女らしいなと思いました。幸せに向かっていけますように。

 

LGBTという言葉がありますが、それにクイアやクエスチョニングを足してLGBTQなんて言ったりもします。そもそもLGBは性的指向の話で、Tは性自認の話なわけですから、ひとまとめにすること自体に違和感を抱きますし、わからない、自分はどこにも分類されないと言っている人たちでさえ、結果的にはQという一つの括りに纏めてしまっています。それだけ今の社会は、多様性の尊重と言いつつも、便宜上という建前で「分類して名前をつけなきゃ気が済まない」のです。でも、"恋愛感情を抱かない人間"を表す言葉があると知ったときに安心感を得られたのもまた事実。人は、分類され何かしらの集団に属していると落ち着く生き物なのでしょう。

 

初めて異性に恋愛感情を抱いて、じゃあ自分がマジョリティになったと思うかと聞かれると、そうではないと思います。異性愛者の中でも、私みたいに一回り以上年上の人が恋愛対象になる人もいれば、同い年かせめて同年代ぐらいの人じゃないと嫌という人、うんと年下が好きな人(これは間違った方向に行くと犯罪になってしまう可能性が高いですが)もいるわけで、当然人間は一人ひとり違うので100人いれば100の指向が存在しますし、それは流動的なものなので、数年後には180度変わっているかもしれません。

私がまた次の恋でも男性を好きになるとは限らないし、もしかしたら今後、同性も含め他の誰にも恋愛感情を抱くことはないかもしれない。これが最初で最後の恋になる可能性だって十分あり得るわけです。

 

相手が既婚者である以上、この気持ちは絶対どこかで区切りをつけなければいけないし、私も好きな人も何年先までこの会社にいるかわからないし、少なくとも「好き」という想いだけは一生伝えないままでいるべきだと思うけれど、人間として尊敬するべき相手であることは間違いないので、憧れの人として心の中にはずっといてほしいなと、勝手ながら思っています。

 

とにかく今は、4月からも同じ店舗で直属の上司部下としてやっていけることを切に願っております。右腕なんて言ったら大袈裟だけど、少しでも信頼される部下になりたい!

 

 

P.S.恋愛玄人に、婦人科の検診は処女だとケツから超音波を当てられると話したら非常に驚いていました。これだけは素人にしかわからない感覚のようです。

ささやか

理想は超真剣に選んだ本命チョコを渡したいところでしたが、既婚者に対してそんなことはできないので、もともと自分用に買ったけどちょっと多いなと思ってたチョコクッキーを持ってって、男女問わず事務所にいた人に先着で配りました。推し上司には一番最初に渡しました。

 

最近自分で運転してばっかだけど、そろそろまた推し上司の助手席に乗りてえ

もし

「○○さん(推し上司)結婚してなかったら△△(新卒ちゃん)と付き合ってそうだよね。こういうカップルいそう。」

 

部長が何気なく発したこの言葉で泣かなかった私を褒めてほしい。

たしかにその新卒ちゃんはかわいいし、推し上司との掛け合いは見てて面白いけど、未婚だったら私が付き合いたいです。

新卒ちゃんは「嫌だ〜!!」って言ってたけど私は嫌じゃないので。

 

こんなことを考えてる暇があるなら宅建の勉強しましょう。好きな人と同じ資格を取ろうね。

 

信頼される部下になりてえ!!!!!!

婦人科

昨年の11月頃から生理が重い(生理痛が辛いし量が増えてる)気がするので、この度はじめて婦人科を受診しました。ちょうど感情を抱き始めた時期と見事に一致するので、心理状況とホルモン量の関係性とかも聞けたら聞いてみようと思いました。

 

せっかく車があるので、ちょっと距離がありますが女医さんのみのところを見つけて行ってみることに。待合室はマスク越しでもいい香りがしたし、素敵な音楽が流れていました。

 

問診票には、最後の生理はいつですかとか、性行為の経験はありますかとか、出産していますかとか、婦人科ならではの質問がいくつか。

最近生理が重いです、痛み止めは全然効かないわけではないんですが、と問診の後、案の定超音波で卵巣と子宮の状態を見ることになりました。

 

女医さん「あなた処女なのでケツから超音波当てるぜ(意訳)」

 

ええっアナルから挿れるんですか。私は今日で医療的行為により処女卒業するのかと思ってたら違うんですか。そっちですか。

 

全自動M字開脚マシーンに搭乗し、見事なM字開脚を披露した後、

看護師さん「ちょっと嫌な感じになりますよー」

 

えっ嫌な感じになるんですか。嫌な感じになるのは嫌だなあ。でも「嫌です!」なんて言うわけにいかないので黙ってたんですけど、あれに対する最適な返答はあるんでしょうか。「大丈夫です!」とか言ったらただのドMになってしまいますし。

 

アナルに異物を突っ込まれた感じは確かに間違いなく嫌な感じでした。アナル開発される人って最初あんな感じなのかしら。知らんけど。

 

検査の結果、\\異常なし//

生理が重くなっちゃう原因は、卵巣や子宮になんらかの異常がある場合か、なんたらかんたらっていう女性ホルモンが多く分泌されちゃってる場合のどっちかで、今回は後者だそうです。

治療にはピルか漢方薬かですが、直近の生理から数えると、ピルは日付が合わず今日からは飲めないということで、漢方薬を処方されました。

 

ただ、結局心理状況との関係はわかりませんでした。

半裸で全自動M字開脚マシーンに乗せられ、まな板の上の魚状態でアナルに高度な医療機器を突っ込まれ難しいホルモンの名前を言われた後で、えへへ実はちょうど11月頃から初めて異性として好きな人ができたんですよ〜恋心って関係あったりしますかね?☺️とかそんなお惚気感情論でしかないことが言えるか。

それにいくら女性だからって、医学の力をもってあくまで患者の一人として淡々と向き合おうとする初対面の人間に、そんな心の内は話せなかったです。このブログとツイッターにぽろぽろと溢していく以外は、私のことを昔からよく知る本当に限られた友人にしか話していないのに。

 

次は生理"中"に来てくださいとのこと。上手く定休日と合えばいいんだけど!

 

 

P.S.推し上司と休みの日が同じ曜日に戻りました。会える日が増えるのは純粋に嬉しいのですが、絶対的権力を持った忌まわしき上層部により、寒空の下心身共に苦痛を伴う業務をさせられてしまうので、風邪をひかないように貼るカイロの差し入れでもしようかしら…

我儘

12月の頭頃、推し上司と外出する予定があったある日、

「早く終わって時間あったらさ、ユニクロ行っていい?」

ユニクロユニクロってあのユニクロ

どうやら、業務で外に出た時用のコートが欲しいらしい。不動産の現地調査で時には草が生い茂る土地に踏み入れなければいけないこともあるので、汚れることもあるし、素材によっては草や種まみれになってしまうのです。もちろん動きやすい形がいい。

この人、業務中に服を買う気満々である。

ということはつまり、好きな人の服を一緒に選べるってこと?デートでもないのに、仕事中なのに、こんなチャンスが来てしまうとは。

返事はもちろん、

行きましょう!!

 

早く終われ早く終われと念じる必要もなく、本題の用事はあっという間に済んだので予定通りユニクロへ。

 

「(車)乗ってる?」

降ります!ユニクロ見てるの楽しいので!(即答)

↑これは当然建前で、本音はもちろん、『一緒に選びたいので!』

車の中で大人しく待っていられるもんですか。

 

もう何度も何度もユニクロには来ているのに、今まで来た中でおそらく一番ウキウキしていたでしょう。

当然普段メンズコーナーなんてしっかり見ないどころか、父親以外の男性とまじめに服を見に来たことすらないのです。こんなの、恋愛経験豊富な女の子たちは慣れっこなんでしょうけど。

秋頃、後輩ちゃんが服を買うのに私が付き合ったことを知っているので、「コーディネーター」なんて呼ぶもんですから、張り切っちゃうじゃございませんか。

 

形と色はすんなり決まったので、後はサイズ。

「LとXLどっちがいいかな」

Lでいいんじゃないですか?(身長175cmだとメンズでもLサイズになるんだ…)

「後ろ見えてるの変じゃない?」

変じゃないです。XLだと着膨れて見えるので、Lがいいと思いますよ。

 

ルフレジで会計した後、後ろの棚にコートを広げたと思ったら、ファスナーをきっちり閉め、丁寧に左右の袖を折り込み始めました。その様子をまじまじと見ていたら、推し上司が顔を上げて、

「A型なので(キリッ)」

そして見事な等分で折りたたみ、然るべき大きさの紙袋を選んで詰めたのでした。

いやすぐそこに車あるんだし、私だったら袋に入れるどころかたたみすらせず、そのまま手で引っ掴んで持っていくのにな。O型なので。

 

これから冬の間は、私が一緒に選んだコートを着て出勤してくれるのね!

 

と思っていたのですが、それから何日か経ってもなかなかそのコートを着て来ないのです。

 

あのコート着ないんですか?と訊いたら、

「まだ出番じゃない」

なるほど、あったかいからもっと冬本番になってから着るわけだ。年明けからかな。

 

ところが、年が明けてもまだ着て来ない。あれ着て現地調査行くんじゃないのかね。

まだ出番じゃないんですか?とさらっと訊いてみたら、

「あれ…思ったより下から風が入ってくる」

あらら。まあ確かに、お外で実際に着てみないとわからないことってあるよね。

 

「でも休みの日は着てる。嫁迎えに行く時とか。」

 

そうなんですね。買った時に想定してた場面と実際に着る場面が変わることはよくありますものね。

でも、こんなのはどうしようもない我儘だとわかっているけれど、私が一緒に選んだ服を、願わくば、私の目の前で着ていてほしかったのです。

 

P.S.やっと勤怠の打刻システムが導入された弊社、真面目な推し上司が部下達に打刻を習慣づけるべく朝一で発するありがたーいお言葉

「はいみんなダコってー」

 

願望

初めて異性として好きな人ができて、今まで考えてなかったことに思いを巡らすようになりました。周りがちらほら人生の転機を迎えていたりするので、少なからずそれに影響されたりもしているかもしれないです。

 

私は新卒でマンション販売の営業として就職しましたが、4ヶ月で退職しました。一番の理由は単純にブラックだったからというものですが、その他の理由の一つが、客と自分自身の乖離でした。家を買う人の多くが、結婚したばかりか、あるいは子供ができて次の春から小学生になりますといった人たちです。時々、もう子供は出て行って第二の人生を歩まれるというご夫婦も。稀に独身の方もちろんいらっしゃいますが、独身て住宅ローンが通りにくいんです。男性でさえそうですから女性は門前払いレベルでしょうね。

住まいを売るというのは、新しい生活を提案することです。資金面はもちろん、ここにソファを置いて、ベッドを置いて、こっちが子供部屋で…と、実際の家族の生活イメージを持って頂けるかが重要です。先輩や上司の商談を聞いていても、私がお客様に夫婦の生活を提案し、共感して頂くことができるとは思えませんでした。そもそもなぜ結婚するのか、なぜ主寝室にクイーンベッドを置く前提になっているのか、理解できませんでした。

※これは私の企業研究、業界研究ができていなかったというのも大いにあるかもしれません。が、主寝室に関しては、私自身が一人っ子な上に小学生の頃から主寝室を私個人の部屋として与えられてしまったため、主寝室の本来の用途を理解していなかったし、私がいる部屋がこの家の主寝室であると認識したのは大人になってからです。今の仕事も住宅を売ることに変わりはないのですが、直接的な生活提案をする立場ではないので気楽にできています。

 

でも今なら、本当に信頼できると人なら、結婚っていいものなのかもしれないなとか、隣にいて安心できる人となら、一緒に寝てもいいのかなとか、思ったりします。

 

そう思うのは、私が好きな人と結婚できたたったひとりの女性はさぞかし幸せだろうなと思うからなのはもちろん、好きな人自身が幸せそうだからかもしれません。奥さんと出かけて食べた美味しいものの話とか、こちらが何かおすすめしたら「嫁に教えてあげよっかな」とか、家で奥さんとモンハンで遊んだ話とか、何かにつけ嫁が嫁がと話題に出すのですが、愚痴は一度も聞いたことがありません。愚痴だらけなら、そんな人とは別れちゃえばいいのになんて思うのでしょうけど、愚痴ばかり言う人だったらまず好きになってすらいなかったでしょう。身近な人を大切にできる人だから、幸せそうだから、好きなのでしょう。悲しいことに。

 

私はもし結婚するなら、結婚式も披露宴も挙げない。肌を露出させるのが好きではないので、ウェディングドレスを着たくない。じゃあ和装ならどうかと言われても、そもそも全身白が嫌なのです。もっと私にとびきり似合う服を着て、一緒に写真を撮ってくれる人がいい。

あと、親族を呼びたくない。両親は好きですが、もう孫のことにはほとんど興味が無い祖母や(私が結婚する頃に生きてるかもわからんし)、一部反ワクチン疑惑の従兄弟家族(なんと父方母方両方)をわざわざ私のために呼ぶ理由はないです。

 

新婚旅行は、海外には行かなくていい。特別高級な宿じゃなくてもいい。定期的にこういう旅がしたいね、と言い合えるような新婚旅行がいいです。

 

心なしか2,3ヶ月前から生理が重いです。量は増えてるし生理痛は結構つらい。心理状況によるホルモンバランスとか関係してたりするんですかね…大人しく来週婦人科行きます。

 

P.S. 推し上司に本命のバレンタインチョコを渡したい欲がすごいけど、奥さんに怪しまれそうだし、周りにバレずに渡せるチャンスなんて絶対無いのでやめた方がいいですね。全く同じやつ2つ買って、部長と推し上司に「いつもお世話になってます〜」って同時に渡すのが一番無難かしら?(合法的に上司にチョコを渡すべくさらに上の上司を利用する最低な部下)