《十二か月推事記》

フジコです。推しのことについて。

櫛とかんざしの物語

三連休ですね。フジコです。

 

今日はいつもとはちょっと違うところに行ってきました↓

 

 

千葉・本八幡  市川市文学ミュージアム

「櫛とかんざしの物語」

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(ガラスに私が写り込んでいる…)

 

市川市文学ミュージアムは、JR本八幡駅最寄りの生涯学習センター内にある小さな博物館で、永井荷風をはじめとする市川市にゆかりのある作家の作品を紹介しています。同建物に立派な図書館があり、どうやらこの辺りは「文学の街」であるようです。

 

特別展「櫛とかんざしの物語」はちょっと気になるなーぐらいだったのですが、母も気になるというのでせっかくだからと一緒に行きました。

 

まず公共施設としての立派さに感動。図書館は老若男女出入りが多く、市民の憩いの場となっているようです。

 

文学ミュージアムの展示室は小さいですが、しっかりと展示構成がされ、パネルの説明もわかりやすかったです。

 

人は少なく、こじんまりとした展示ではありますが、なんと推し(酒井抱一)がかなり大きく取り上げられていました。

酒井抱一が下絵を描き、蒔絵師原羊遊斎(はら ようゆうさい)が制作した櫛やかんざしは江戸で非常に評判で、2人の手による作品を持つことは女性たちの憧れだったそうです。

私も推しデザインの髪飾りを身に付けたい人生だった。

 

推しデザインといえば、昔の装身具には源氏物語伊勢物語といった大ベストセラー文学の一場面、あるいは一場面を象徴するアイテムがデザインされたものが多く存在します。

それはもしかして、現代のオタクが好きなアニメや漫画のグッズを身につけているのと同じような感覚かもしれませんね。分かる人にはわかる、素敵なグッズ。身につけて推しをアピール。

「ほら見て!これはあのシーンの〇〇様を象徴する××!!」

 

櫛かんざしのデザインは実に多様です。物語に因んだものもあれば、鳥、虫、カエル、香炉、文字、竜宮城に向かう船…とにかくなんでもデザインになるんです。そしてちゃんと美術品として認められる。

でもこれって、宗教色が強い国だったら不可能じゃないかと思んですよね。芸術として認められるもの、表現できるものは限られている。

でも日本は宗教色が薄い分、芸術として認めるものの幅が広いんじゃないでしょうか。

 

アンケートと共にクイズが配られ、答えた人に抽選で図録やグッズがもらえるというので運試しにとやってみましたが、見事に2人ともハズレ。参加賞にしおりを頂きました。図録欲しかったな。

 

とにかく推しを取り上げていただけでもかなり満足。これからどんどん推しの名前が知られていくといいですね。